ウエッジウッド ジャグ [48-2-1]

商品詳細

 

品 番
48-2-1
年 代
c.1880年  ヴィクトリアン
生産国
イギリス
生産者
ウエッジウッド  Wedgwood
素 材
陶 器
寸 法
直径:8.6cm、注ぎ口〜取っ手端:10.3cm、高さ:13.6cm
ひと言

 
現在では、僅かに生産されるのみのロイヤルブルーのジャスパーウェアです。
しかも、現在は、ソリッドカラーと呼ばれる、胎土に色素を含ませたものが
主流ですが、当ジャグは、胎土に色素を含ませず、外面を青等の色で覆った、
ディップドカラーと呼ばれるものです。

ウェッジウッドのジャスパーウェアならではの、絵柄のエッジがはっきり、
くっきり、立体を感じさせる特徴が印象的です。

キリストの血を象徴する葡萄は、実・葉・枝・蔓が、前になり、後ろになり、
立体的に重なる様は、見事。
見る者をウキウキとさせます。
平和や豊穣のシンボル:オリーブ、鉢植えや花瓶の植物を見ても、
見応えがございます。

古代ギリシャ・ローマ美術の形状や装飾をモチーフにすることの多い
ジャスパーウェアですが、当ジャグでも、物語がドラマティックに展開して
おります。

豊穣の角:コルヌコピアを抱えているのは母なる大地の女神、ケレスでしょうか。
孔雀を従えて超然としているのは、天界の王妃であり、
子どもと女性の守護神である、ユーノーでしょうか。
力強そうな母親に手を引かれる子どもが見受けられますが、これは、
ヴィーナスとキューピッドではなかろうか、と存じます。

その他、ひそひそ話をしていたり、弓を掲げたチェラブが居りますが、
ぷくぷく、ぽちゃぽちゃしたお尻や腿、ちいちゃい羽根の描写等、
とても微笑ましいです。

洗練されたウエッジウッドのジャスパーウェアに、様々な発見があり、
お楽しみ戴けるものと存じます。