ヴィクトリアン オールドヨーロピアンカット ダイヤ マーキーズ リング [SC2-303]

ヴィクトリアン オールドヨーロピアンカット ダイヤ マーキーズ リング [SC2-303]

商品詳細

品 番
SC2-303
年 代
c.1840年  ヴィクトリアン
生産国
イギリス
生産者
Matthew Boulton(刻印あり。)
素 材
ダイヤモンド(直径:3mm)1石、(直径:2.5mm)6石、(直径:2mm)8石、18金
寸 法
リングサイズ:14.5号(サイズ調整可能なデザインです。)
装飾部分  縦:15mm、横:8mm、高さ:4mm
ひと言
北向きの窓辺にて、曇天の午後に、照明を一切使わず、自然採光で撮影致しました。
純粋無垢な美しい石が、隙間なくびっしり寄り添っており、石の大きさを測るのに難儀する程、境目が見えにくいです。
少し動かし、光の加減に変化が生じると、途端に、ブリリアンス、ファイアー、シンチレーション・・・めくるめく煌きや、天上の虹色の渦に巻き込まれます。
一粒一粒が大きめな15石が、この面積で、我勝ちに輝くというのは、大変に賑々しいものがございます。

マーキーズ(Marquise)シェイプは、ナヴェット(Navette)シェイプとも呼ばれ、19世紀を通じ、愛好されて参りましたが、現代に於いても、とてもスタイリッシュで、目を惹くデザインです。
当リングは、すっきりすまし顔の美人なマーキーズシェイプと言うよりは、少しふっくらした、妹の様な、少女の様な、可愛らしさを感じさせる形状です。
妖精の様に飛び交う光を、若々しく、軽やかなものに感じさせるのは、このデザインの成せる技と存じます。

「侵しがたく、何ものにも負けない」その比類なき強さに裏打ちされた、神々しい美しさ。
ダイヤモンドという語は、ギリシャ語のアダマス(adamas)という『侵しえぬ』『征服する事が不可能』を意味する言葉が語源で、ラテン語のディアマス(diamas)『打ち勝てないもの』といった意味が含まれているそうです。
特に、無色透明のダイヤは、その硬さ、無垢さから、永遠の絆を象徴すると言われております。

ダイヤに施してあるのは、ブリリアントカットの原型と言われるオールドヨーロピアンカットで、19世紀末から20世紀にかけて主流となり、1950年頃まで盛んに用いられていたものです。

現在のブリリアントカットのダイアモンドは、いかに大きく見せるか、オールドヨーロピアンカットは、『いかに動きに伴い沢山煌めくか、がカットの意図』との事ですが、確かに、不思議な煌めき=シンチレーションを強く感じます。

特徴としては、ブリリアントカットと比して、テーブル(頂上の平らな部分)が小さく、ガードル(カットの外周になる部分)が厚い(面積が広い)ということは、クラウン(テーブルから続く斜めライン)角度が大きい事が挙げられます。

現代の整然としたカットのダイヤにはない、もっと生命感を感じさせる煌めきが、好き勝手にキラキラと飛び交う様は、正に、光の妖精です。