品 番 |
40-3 |
年 代 |
19世紀末 |
生産国 |
イタリア ナポリ窯 |
寸 法 |
縦:15cm、横:11.5cm、高さ:16cm |
ひと言 |
何回も見ているうちに、ご婦人の描いている絵の建物と、古代ギリシャやローマ 風ファッションがどうもしっくり来ない様な不思議な気分に駆られませんでしょうか。 このファッションは、フランス革命で幕を閉じた華美なロココ文化に対する批判に 加え、18世紀中頃から始められていたボンベイ等の遺跡の発掘により、古代文 化に対する熱烈な関心・憧憬が高まり、生まれたエンパイア・スタイルというファ ッションです。 装飾が排された古代風ファッションで、ナポレオンIの皇妃ジョセフィーヌが好んだ 事から、エンパイア・スタイルと呼ばれる様です。 さらに、19世紀末、当時を偲び、復古調のフィギュアが作られた様です。 パレットや筆を持つ手、草履を履いた足、地面の感じまで・・・細やかに良く出来て いて、スカートの小花模様や、服のドレープでは、動きすら感 じる思いが致します。 全体的にシックなお色味ですが、椅子に掛けたショールのブルーピンクの鮮やか な色合いが、作品を明るく引き立てます。 また、何と言っても、婦人描いている絵の細かいこと!こんなに小さなキャンバス に、葉の茂る樹木をよく生き生き描けるものです。 |
ナポリ 絵を描く婦人像 [40-3]
ナポリ 絵を描く婦人像
[40-3]