シルバーオーバーレイ キャンドルスタンド ペア [JT-ON-3]

シルバーオーバーレイ キャンドルスタンド ペア [JT-ON-3]

商品詳細

 

品 番
 JT-ON-3
年 代
 20世紀初頭
生産国
 アメリカ合衆国
生産者
 ケンブリッジ グラス社  Cambridge Glass Co.,
素 材
 ガラス、純銀
寸 法
 直径:10cm、高さ:10cm
ひと言

 
 爽やかな風を感じさせる様な、軽やかで、
 美しいシルバーオーバーレイのキャンドルスタンドです。
 生まれ出植物や、再生を繰り返す波頭を想わせる部分の上に、
 掲げられる様に、キャンドルをセット致します。
 台座部分の、銀色に光り輝くポピーの花の洗練された、
 清々しい美しさと申しましたら、心が洗われる様な、そんな感覚すら覚えます。
 生花のポピーとは異なる、ポピーの美しい裏の素顔を垣間見た様にも感じます。

 そもそも、シルバーオーバーレイは、1889年、イギリス
 バーミンガムのオスカー ピエール エラルドが、純銀でガラスと磁器に装飾を施す、
 エレクトロプレーティングの画期的な技法を開発したのが始まりです。
 1893年アメリカ ニュージャージーのジョン H. シャーリングが、
 エラルドと同様に、エレクトロプレーティングで、
 シンプルに美しく仕上がる技法を編み出し、特許を取得しました。
 この技法は、裏側から見ても白色で、無期限に留まるという利点がありました。
 シャーリングは、新技法を沢山の人々と共有した為、1895年迄には、
 ボヘミア、イタリア、フランス、イギリス、オーストリアでは、
 素晴らしい作品が次々と生み出されました。
 それに負けじと、アメリカ合衆国のメーカーも、豊富に作り出す様になりました。
 1895年〜1920年代後半に掛けて、当時、上流家庭のピアノの存在の様に、
 シルバーオーバーレイは、優雅で特別な存在として、
 位置付けられ、流行致しました。
 大恐慌が引き金となり、ガラスメーカーは廃業、または、
 廉価で手に入れやすいガラス生産へと追いやられました。
 そして、高価な純銀をガラスに着ける時代は終焉を向かえ、
 1930年代中期以降に作られた作品は、なかなか見当たらない、
 という現状となりました。

 透き通る、爽やかな美しさを、ご堪能下さいませ。