シルバー　ビスケット バレル [47-3]

頭の先から、足の先まで、清々しく、瑞々しい雰囲気を放つビスケットバレルです。

全体的に、細やかな手作業のぬくもりを感じさせます。

シルバー部分については、取っ手や縁周りに施された、細やかなビジューの連続が、軽やかに全体の統一感を出しております。
蓋のちゅくんと尖ったツマミから、植物の蔕を想わせる立体的な装飾、そして、丁寧に打ち込まれた一点一点が、繊細なレースの様に可憐な模様を織り成しております。
また、台座部分の、植物の湧き出でる生命感を想わせる彫模様は、力強い美しさを放ち、上に置くガラス器と、素晴らしいハーモニーを奏でます。

ガラス器に、やさしい雰囲気を醸し出すエングレービングで施された、葡萄と麦の穂は、清々しい自然を想起させます。
また、葡萄と麦の穂は、聖体拝領の葡萄酒とパンのシンボルとされたそうです。

ガラス器特有の、表裏両方の絵柄が重なり合う様も手伝って、そこに在るだけで、実に、清らかな美しさを感じさせます。