ヴィクトリアン ピケ リング [46-1-5]

商品詳細

 

品 番
46-1-5
年 代
c.1840年  ヴィクトリアン
生産国
イギリス
素 材
鼈甲、金、銀
寸 法
リングサイズ:10号
装飾部分 直径:19.5mm、厚味:5.5mm
ひと言

鼈甲に、金・銀等金属や、マザー オブ パールを象嵌したピケ細工は、19世紀前半より、装身具として用いられていたようです。

ピケ細工の技法は、フランスで迫害された改革派:ユグノー派が編み出したものです。
アンリ4世が発布したナント勅令により、信仰の自由が認められていたものの、ルイ14世に依ってこれが廃止され、多くのユグノー教徒が、国外に移住したという背景があり、17世紀、イギリスに持ち込まれたそうです。

鋳型に鼈甲を入れ、温かいうちに表面を刻み、金・銀を象嵌し、冷却工程中に鼈甲が収縮する特徴を利用し、金・銀を固定させるという技法だそうです。

モチーフは、自然主義的な、花や葉、一つ一つがとても印象的で、可憐です。
細やかに、蔓までちゅるちゅると丁寧に表現されていることには、驚きが隠せません。
また、パワーと永続の象徴である蜜蜂の巣:ハニカムがぐるりと一周しております。
鼈甲の印象がガラリと変わる様な、繊細で美しい技法です。

重厚なイメージを感じ取るピケが多い中で、当ピケはリングですので、指先で軽やかにその魅力を放ってくれることでしょう。

ユグノー教徒が、どんな想いを込めて作ったのか、神聖な雰囲気を漂わせております。