ヴィクトリアン シェル カメオ リング [35-5-2]

ヴィクトリアン シェル カメオ リング [35-5-2]

商品詳細

品 番
32-5-2
年 代
c.1870年  ヴィクトリアン
生産国
イギリス
素 材
サルドニア貝、ゴールド
寸 法
リングサイズ:10.5号(サイズ調整可能なデザインです。)
  縦:26mm、横:23mm、高さ:8.5mm
ひと言
指の延長線上にあるモーヴ色に、頭に羽飾りを着けた女神が浮かんでおります。
ギリシャ神話の、狩猟と月の女神アルテミスでしょうか。
神々しい後光の差した女神が、指に留まっている、その様な雰囲気です。

裏面を見ると、シェルは曲面になっており、表・側面からは、羽飾りの付け根辺りが一番高く成っていることが確認出来ます。
どうりで、フレーム上下の中央部分に高さがある訳です。
偶然、光の下で裏面から見た時に、ふんわりと浮かび上がる女神のシルエットの美しさに、心を奪われました。

フリルの凹凸に合わせ、文様の刻み込まれたフレームは、空気感を感じさせる織物の様です。
19世紀のカメオについては、フレームにも重きを置いていた事が伺えます。

カメオは、流行が盛んとなる18世紀から19世紀初期は、ゼウスやヘラクレス等英雄的・男性的なモチーフが多く、19世紀中期から後期は、ヴィクトリア女王即位の影響と言われるように、ギリシャ神話、妖精等優美で女性的なモチーフが好まれた様です。
カメオ好きのヴィクトリア女王は、イタリアから優秀なカメオ職人を召集したため、イギリス国内でも多くの優れたカメオが作られるに至った様です。

シェルカメオについては、15、6世紀頃、地中海の漁師が作り始め、18世紀後半から、ストーン・カメオを模して作られる様になったとの事です。

カメオも、リングですと、若々しく、気軽に着けられるものです。
なかなかカッコイイ、ファッションのポイントとなるカメオです。