里帰り 横浜焼 皿 プレート 浜の雀 [54-4-1]

里帰り 横浜焼 皿 プレート 浜の雀 [54-4-1]

商品詳細

品 番
54-4-1
年 代
19世紀半(明治初期)
製作国
日本
製作者
署名あり 日本横濱林製
素 材
磁器
寸 法

直径:23.2cm
ひと言

横浜開港後、全国から陶工が集結し、各地の陶磁器の特色を生かしつつ、港町ならではのヨーロッパをはじめ世界の陶磁器や製陶技術に触れ、育まれましたのが横浜焼です。
陶工のオリジンがどこであれ、和洋折衷という共通の特徴がありました。 
輸出先の欧米諸国では、極めて高く評価されました。
 
麗らかな日和の浜に、雀が2羽、どこまでも長閑な風景です。
手前の菖蒲の生えた丘から、桜の枝を隔て、向こうの浜の松林に守られた民家、さらに遠くの山が見えます。
近景から遠景が、見下ろす眺望で描かれ、水温み霞む空の大気が、飛び立つ雀をやさしく包みます。
落語に「抜け雀」という演目がございますが、抜け出てくれたら良いな、と想わせる、健気でかわいらしい雀です。
純白生地に、手描きされております。
一筆一筆、万物に精気を吹き込む筆致です。
明るく伸びやかな風景画を、大変細やかに書き込んだ重厚な伝統紋で縁取っており、価値有る意匠です。
日本と欧米で、この一枚の皿を通し、感性を共有できた証です。