フランス ナポレオンIII オールドパリ Vieux Paris サービスプレート [40-11-1]

商品詳細

品 番  
 40-11-1
年 代   
 19世紀中期 ナポレオンIII
製作国   
 フランス
製作者    

 オールド パリ     Old Paris,  Vieux Paris

       (1773年〜1870年代   30以上の製作者の集団で、多種多様な署名が有り、無署名の品も多いです。)

寸 法     
 縦:23cm、横:25.3cm
ひと言   
ロイヤルブルーは、古代ローマ時代から高貴な地位の象徴と言われた強い紫みの青で、紫みが加わり、青に深みが出ることで高貴な印象になるそうですが、正に、このサービスプレートの発する高貴な雰囲気は、色によるところが大きいと感じます。
光が当たると、より、華やかな紫みを帯び、その魅力に心を奪われます。
 
スクロールをはじめ、ロココ様式、ロカイユ装飾の曲線的でデコラティブな金彩は、豊かに満ち満ちていることを表しています。
図案化された金彩の中に、富と繁栄の象徴どんぐりも描かれております。

ボタニカルアートの様に細密に描かれ、繊細に色付けられている花々は、主役です。
瑞々しく生き生きしていて、純粋で自然な雰囲気ですのに、華美なサービスプレートにしっくりと馴染み、バランスが取れています
 
その理由は、ガラス質の釉薬にあると思われます。
澄んだ水面の様で、可憐な野の草花が優美に浮かぶ様。
 
釉薬がガラス質のため、光質・光量によって、“水面”の様子に変化が生じ、“水深”が異なるかのように見えます。
硬い光で、光量が多いと、コバルトブルーの浅い海。
柔らかい光で、光量が少ないと、ウルトラマリンからロイヤルブルーの深い海。
 
金彩は、澄み渡るブルーの波頭を走る鮮やかな光、弾け飛び、広がっていく。
よくご覧戴きますと、色のベタ塗りではなく、生地まで見通せる透明なガラス質で、軽やか、爽やかです。
生地のインタリオ:ロココ・ロカイユ金彩のガイド、スクロール部分の盛り上がりが、釉薬を透かして見えます。
 

品番:40-11-2とは、花の絵柄を見比べて愛でますと、忽ち気分が華やいで参ります。
40-11-1と40-11-2では、比較のために、トップの写真の光質・光量に、変化を加えて撮影致しました。
ラストの写真は、夜の帳が下りる頃、無灯火にて2枚一緒に撮影致しました。