あと1ヵ月を切りました、「シャルダン展」=3=3

シャルダンの作品「Le Bénédicité ---食前の祈り」を題材に、オールドパリが作ったフィギュリンが入手出来た矢先、シャルダン展なるものが開催され、原画を見る機会に恵まれました。





家族のやさしく、やわらかな温もりを感じる、ホッとするような作品です。

詳しくはこちらをご覧あそばせ。
      ↓
http://www.antiques-everland.jp/product/11

会場の三菱一号美術館に着くやいなや、お目当ての原画がポスターとなってお出迎え!胸が高まります!



「静寂の巨匠」「静かなる美」「やさしい沈黙に、つつまれる。」---これらは、シャルダンや彼の作品を表わす言葉ですが、(あ~ぁ、上手い表現もあるものだ。)と感心する程、的を射た表現です。

兎に角、一向、うっとりする程、静かで、甘美なやさしさが漂い、気付くとその世界にプカプカと浮かんでいるような感じが致しました。
平安とか、安寧とかいう言葉に近い様に存じます。

後日、当店を訪れたお客様に教えて戴いた事なのですが、当時精神的に絶不調だった伊集院静氏が、パリのシャルダン展で「羽根を持つ少女」に出会い、来る日も、来る日も、彼女に会いに行き、快復された、というものでした。

この女の子なのですが、


実際会ってみると、ほっぺにチュッチュしたくなる程に、まだミルクくさいようなあどけなさがあり、とても可愛らしく、ほんわか致します。
伊集院氏は、この絵の絵葉書を守護神の様に、オフィスに飾っているそうです。

そうなんです!
シャルダンの絵は、どこか「こころの整う」様な感じが致します。
また、「自分にとって一番整う絵」が各人、家族内でも違い、とても面白いです。

あと1ヵ月を切りましたので、ぜひ、ご覧になって、ご堪能下さいませ。