言の葉

ちいさな、微笑ましい春から、



満開、華麗な春へと、



異なるドラマの1本いっぽんの糸が、織り成し、美しい季節が生まれる。

・・・といつもの調子で書いてみましたが、昨今、自分の文章・言語表現に疑問を持っております(-。-;

そこで、”エル・グレコ展”へ訪れた際も、あの「複数の異なる次元を二次元の世界(紙)に巧みに落とし込み、神々しい光に見る者を導かせ、体の浮遊感すら覚させる絵画的表現」を、どの様に文字で解説しているのか、に主眼を置いて鑑賞して参りました。

目がキラキラ輝く程、素晴らしかったです!!
解説に陶酔し、何度も何度も、確かめるように、絵画と交互に見返しました。
沢山の絵画の前で、それを繰り返し、くたくたにへたばったものの、新たな鑑賞方法を発見し、本当に嬉しい限りです。

と、そこへ、伯母から、『岸惠子「わりなき恋」、読んだけど、よくぞここまで描けたと、驚きと共感を抱いた一冊でした。若い人はどう感じるのか・・・。早苗さん(母)は、小説を読まない様だけど、虚構の世界が好きな私は、久しぶりにスッキリした読後感を味わった気分。』とメールが参りましたので、これは文章の勉強をする好機と感じ、また、大好きな岸惠子さんのエッセンスを戴けるのでは、というスケベ心も手伝って、本を貸して貰う事に致しました。

わたくしは、三島由紀夫、澁澤龍彦、花村萬月といった作家をこよなく愛しておりましたが、暫く、小説を読むことから遠ざかっておりました。

早速届いた「わりなき恋」を読もうと”帯”を見たところ、

『でも、でもね、逢えてよかった・・・』
(わたくしは、『でも』という言葉が大嫌いである。)

『年齢のくびきを越えて燃え上がる (巨大な字で)鮮烈な愛と性』
(・・・愛や性を語るのに、年齢云々頭を過ぎる様では、野暮というものではなかろうか?さらに、わたくしなら”超える”という字を使うな~)

『容赦なく過ぎゆく時に抗う最後の恋。』
(最後の恋って・・・主人公は未だ69歳じゃない?!わたくしの家系は父系・母系共に100歳近くまで生きるので・・・え?69歳で最後なら、後の30年間独り?!退屈だなぁ!)

『愛着、束縛、執念・・・男女間のあらゆる感情』
(・・・何やら怖いなぁ・・・)

と、若輩者のわたくしは腰が引けてしまいました(^皿^;
が、伯母にも「勉強だと思って読んでみます」と宣言致しましたので、がんばって読んでみようと思います(p^▽^q)♪